1日1論文、30日で、
薬剤師としてレベルアップ!
医学論文の活かし方
連休でサボってしまいました…気を取り直して読んでいきましょう。
Efficacy and safety of bilastine in Japanese patients with perennial allergic rhinitis: A multicenter, randomized, double-blind, placebo-controlled, parallel-group phase III study
PMID:27421817
論文のPECOは?
通年性アレルギー性鼻炎患者
ビラスチン群(256人) フェキソフェナジン120mg群(254人)
プラセボ(255人)
総合鼻症状スコア(TNSS)
論文のチェックポイント
➡ されている
➡ 二重盲検
➡ FAS解析
➡ 14日間
➡ 真のアウトカム
結果はどうだったか?
TNSSの変化
1〜3日目:ビラスチン群(-0.94) フェキソフェナジン群(-0.74) プラセボ群(-0.36)
14日目:ビラスチン群(-0.98) フェキソフェナジン群(-0.96) プラセボ群(-0.63)
考察
主要評価項目である2週間目でのTNSSスコアのベースラインからの変化はビラスチンもフェキソフェナジンもプラセボより優位に症状を改善する可能性がある。
ビラスチンとフェキソフェナジンではほぼ同じようなスコア。1ー3日目のスコアではわずかにビラスチン群でスコアの改善が見られた。
結果の解釈は様々。フェキソフェナジンと同じような改善度合いならフェキソフェナジンでいいという考えもある。即効性と言えるかは不明だが服用直後はビラスチンが改善度合いがいいかもしれない。
服薬指導の現場で使うとすれば、これらの情報は全部出していいと思う。私は薬物動態などから、効き始めるであろう時間を半減期から計算して伝えるようにしている。飲む側にとっては、すぐ効いてくれるのか時間かけて効くのかは知りたいだろうなと思うから。
最後までお付き合いいただきありがとうございます。