うがいの習慣は風邪の予防にどのくらい役立ちますか?〜医学論文の活かし方 day4〜

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1日1論文、30日で、
薬剤師としてレベルアップ!
医学論文の活かし方

4日目に突入しました!まだ序盤ですが、論文に少しでも触れる機会が増えるのは自分にとってもプラスになるので継続したいと思います。今回はうがいですね。

Prevention of upper respiratory tract infections by gargling: a randomized trial

PMID:16242593

論文のPECOは?

P(どんな患者に?)

健康なボランティア 387人

E(どんな介入を)

水道水のうがい(122人) ポピドンヨードのうがい(132人) それぞれ1日3回

C(何と比較して)

うがいをしない

O(どのように評価した?)

上気道感染症の発生率

論文のチェックポイント

ランダム化されているか?

➡ されている

盲検化されているか?

➡ されていない

ITT解析されているか?

➡ 記載あり

追跡期間は?

➡ 60日

真のアウトカムか?

➡ 真のアウトカム

 結果はどうだったか?

上気道感染症の発症(うがいをしない群との比較)

水うがい群:HR=0.64(95%CI:0.42-0.99)

ポピドンヨードうがい群:HR=0.89(95%CI=0.60-1.33)

考察

ポピドンヨードによるうがいは風邪の発症を予防するとはいえない可能性がある。という結果に。

解釈は様々で、健康なボランティアが風邪をひかないだけ説だったり、ポピドンヨードで1日3回もうがいすれば常在菌が減ってしまう説などなど。

薬局で服薬指導する時には、うがいは悪くないですよ。と自信を持ってアドバイスができるかな?と感じました。もちろん手洗いもね。

今回はランダム化比較試験でした。論文のチェックに役立つチェックシートはこちら。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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