降圧薬を寝る前に飲むことで心血管イベントを抑えますか?*PROBE注意

降圧薬を寝る前に服用すると心血管イベントの発症が少ない?

普段の業務で朝食後に降圧薬を服用している患者さんがいて、「朝の血圧が高い」と相談されることがわりとあります。

体内動態などもあり、長時間型を寝る前に飲むのはどうなんだろうと思ったり、短時間型を寝る前に服用されている人もいますが、心血管イベントなどはどうなのか?

という疑問の手助けになる論文を見つけたので読んでみることにしました。

Bedtime hypertension treatment improves cardiovascular risk reduction: the Hygia Chronotherapy Trial.

PMID:31641769

論文のPECOは?

  • 19168人の高血圧患者(スペインで実施)

  •  寝る前に降圧薬を服用(処方薬に制限なし)

  • 起床時に降圧薬を服用(処方薬に制限なし)

  • 心血管イベントの発症(心筋梗塞、冠動脈血行再建、心不全、虚血性脳卒中、出血性脳卒中、および心血管死の複合アウトカム)

論文のチェックポイント

ランダム化されているか?

➡ ランダム化の記載あり

盲検化されているか?

➡ オープンラベル(PROBE法)

ITT解析されているか?

➡ されている。記載あり

追跡期間は?

➡ 中間値で6.3年

真のアウトカムか?

➡心血管イベントを見ているので真のアウトカム

 結果はどうだったか?

心血管アウトカム:HR = 0.55 (95% CI 0.50–0.61), P < 0.001


考察

PLOBE法はソフトエンドポイントが含まれていないかをチェックするようにと教わりましたが、今回の論文では含まれてないように感じました。

複合アウトカムでしたが、個々のアウトカムをみてもほぼ有意差がついていて、寝る前に降圧薬を飲むメリットはありそうな気がします。

治療薬はARB, ACEI, CCB, β-blocker, 利尿剤を使用しています。

ただ、参加者の平均体重は79キロ、ウエストは100cm、腎機能軽度障害あり、など心血管イベントのハイリスク患者があつまったかな?という印象。

普段薬局に来るやせ型の方や高齢者に当てはめれるか?という疑問はあります。

論文のlimitationにも薬剤の選択について制限がなかった点やPROBE法だった点には言及しています。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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