腰痛にエペリゾンはどの程度効果がありますか?

エペリゾンは腰痛にどの程度効果がありますか?

腰痛で整形外科に行くと大体処方されるエペリゾン。筋弛緩作用というものがどのくらい患者さんのQOLに関係しているんだろう?そもそも必要なものなの?という疑問から、論文を検索してみると、次のような論文が見つかったので読んでみることにしました。

Evaluation of eperisone hydrochloride in the treatment of acute musculoskeletal spasm associated with low back pain: a randomized, double-blind, placebo-controlled trial.

PMID: 22120855 DOI: 10.4103/0022-3859.90076

論文のPECOは?

  •  脊椎症の変形、脱出または筋肉の捻挫に伴う急性の骨格筋痙攣の確定診断がついた240名の患者

  • 塩酸エペリゾン錠(50mg)1日3回投与(112名)

  • : プラセボ(113名)

  • : VASスケールの改善、前屈時の指から床面までの距離の短縮など複数

論文のチェックポイント

ランダム化されているか?

➡ されている

盲検化されているか?

➡ double-blindの記載あり

ITT解析されているか?

➡ 有効性評価はper-protocol解析 安全性評価はITT解析

追跡期間は?

➡ 14日間

真のアウトカムか?

➡ 真のアウトカムだが、複数あるので注意

 結果はどうだったか?

痛みが改善しない場合、カロナール500mgをレスキュー投与しても良いことにしている。

有効性 指間床面距離(㎜)

ベースライン エペリゾン 150.66±177.86(㎜) プラセボ 138.51±139.39(㎜)P値

3日後 エペリゾン 103.39±113.82(㎜) プラセボ 123.82±127.64(㎜)  0.206

7日後 エペリゾン 69.03±69.46(㎜) プラセボ 110.80±120.57(㎜)  <0.001

14日後 エペリゾン 41.75±48.12(㎜) プラセボ 101.60±115.67(㎜) <0.001

VASスコア(1-100)

ベースライン エペリゾン 68.39±17.27 プラセボ 68.83±15.91 P値

3日後 エペリゾン 51.36±15.45 プラセボ 60.91±16.70  <0.001

7日後 エペリゾン 36.21±13.36 プラセボ 52.17±18.50  <0.001

14日後 エペリゾン 20.67±15.07 プラセボ 44.88±23.02 <0.001


考察

レスキューの使用回数や、途中で受診を余儀なくされた回数もエペリゾンは有意に改善。

気になっていた眠気などの有害事象もわりと多くない印象。

主薬の痛み止めに対してバイプレーヤー的な位置にいるんでしょうかね。

チザニジンとの比較試験もあったら読んでみたい。

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